春もはや十色にあまる小草哉 青蘿(せいら)
読売新聞「四季」に載っている。
春の大地に芽吹く草は,青蘿は十色以上というが,実際はその何倍もの色があると説明されている。
小さい草の深いみどり,スイトピーの明るいみどり,柿の葉や 椿の艶やかであるけれど,ニュアンスが少し違うみどり。
濃く薄く,淡く,春の緑は目も心も満たす。
紅色,濃赤,紅梅,葡萄茶,青,藍,群青,一つの色の少しづつの色合いの違いを いろいろの呼び名であらわす。
平安時代は季節ごとに襲の色目が定められていた。
裏は紅花で染めた赤花,表は白。
卯月の襲は桜のかさね。
神聖なものを身にまとうという意味もあったそうです。