季節のことば
この暑さ なんとかなりませんかと問えば,「心頭滅却すれば火もまた涼し」という答えが返ってきそう。
ならばと,巨大な入道雲,ぬけるような青い空,夏の夜,花火,ゆかた,西瓜,氷と思いつくままに表記してみると,夏ならではというものが多いと感じる。
今夏は「暑中お見舞」を出してみましょうという記事が,目につく。
私用,ビジネスに。
ビジネスでは人間関係を円滑にするためにも役立ち,手書きにすることもすすめているようです。
そうですよ!!
縦につづられた文章は,心の中にすっと入ってゆくのです。
特に夏の文は,きまりをあまり気にせず,自由にしたためることができます。
宋の大儒 朱熹は,「炎蒸(えんじょう) 奈(いかん)ともす可(べ)からず」と詠んでおります。
朝涼(あさすず) 夕涼(ゆうすず) 夜涼(やりょう) 木陰 昼寝 など,すずやかで心地よい言の葉を集めて たのしくやりすごす。
これも「火もまた涼し」の心地かもしれない。