◆平成23年4月の作品

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●今月の社中の作品はお休みいたします。


●4月の講師作品 
今月は,春を謳歌する作品にしてみました。
散
人の心や眼,もしかしたら空や風や小鳥たちもきっとたのしんだのではないかと思う春の花が,そろそろ散り始め次の花へバトンタッチするもの,実を結び命をつなぐもの,そんな季節です。
「散」の字は,花にありがとうの気持で筆を大きく動かして,書いてみました。
短冊
「ひとひらのあと全山の華吹雪」
    野中亮介句

白い短冊の中に舞い散る桜を感じていただけたらと思います。
梨の花 料紙
梨の花 月にこぼれて
千里まで 霞む春の夜
    伊良子清白の詩より
はがき
「巨勢山(こせやま)のつらつら椿つらつらに みつつしのばな 巨勢(こせ)のはる野を」
        坂門人足

この万葉集の歌を思いながら 名残の椿をお届けします。

椿も終わりに近いです。今年の椿を書いて,春のおたより 出してみましょう。

●季節のことば
季節のことば2 季節のことば1
卯月の季節のことば

色に惑う。この色か,さてまたこれか。

ホームページで使う作品の背景の色である。

「山笑うが如く」。この季節によく耳にする。
北宋の画家 郭熙(かくき)の「山水訓」が出典の
「春山淡冶(たんや)にして笑うが如く」これが本来の文章である。

笑う山を彩るあやしいまでに雅な桜。
この風景に身を置くことと引き換えに,あの手この手で寒さを乗り越え目にすることができた。

四季のはじめの春を丁寧に過ごしつつ,源氏物語や,枕草子にあったあの色はこれか,この色はこんな名で呼ばれている。
長くなった春の夕べをたのしみつつ色遊びをする。

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