弥生(やよい)の季節のことば
我が家にはテレビがない。
ラジオをつけて,耳からたのしむ。
隅々まで繰り返し新聞を読む。
又は本を読む。
これが日常である。
最近読んだ本は三浦しをんさんの「舟を編む」である。
「太古から未来へと綿々とつながるひとの魂を乗せ,豊穣なる言葉の大海をゆく舟」
辞書を作るという思いがけない内容である。
こっちの方はこう書いてあって,あっちの辞書は又,違うことが書いてある。
辞書によって載っていることが少しづつ又は大いに違うということに気づき
言葉の大切さ,ありがたさ,たのしさ,調べる比べる,そして理解し,納得する。
それを実現するのに時間もエネルギーも最大限使って完成に近づけていく。
若い女性作家の一冊の本。
おもしろくて おもしろくて,残りのページを惜しみつつ読み終えた。
再度ゆっくりと落ちついて読み返したいと思った一冊であった。