師走(12月)の季節のことば
早くも暗くなってしまった空。
ふと見上げれば微かにオレンジ色ののこりが群青(ぐんじょう)色と淡い水色の端に浮かぶ。
心が忙(せわ)しなくなった時は空を見上げよう。
月並みな表現ではあるが,寒さの中の自然の配剤のなんと美しいことか。
日もすっかり落ちた。
クリスマスイルミネーションのキラキラのマジック。
小さい頃にみた素朴なツリー。
デパートなどの 巨大なもの。
丸い色とりどりのキャンディーを口の中で転がし,たのしむように大切になつかしむ。
「眠らむと欲して 眠らず除夜に座す,雲天此の夜 芳春に秀いず。」
大晦日には この御歌を口遊(くちずさ)みながら新しい年を迎えようと思う。