三月の季節のことば
月は朧(おぼろ) 梅は咲き 桃は綻(ほころ)びはじめ
桜は人を誘(いざな)う まさに夢見月。
「おひなさまみしてのォ〜」(おひなさまみせて下さいの意) そういいながら 近所の家々を訪(おとな)い,小さな接待を受けながらみせていただく。そして「お菓子」のおみやげつきで退出。
三月三日に猛吹雪になったりする東北の小さな町。
それはそれは なんともたのしい行事であった。
今も行われていてほしいものだ。
「うつくしきもの雛(ひな)の調度(ちょうど)」。
枕草子をひもとけば心は平安人か清少納言。
九十歳を迎えた瀬戸内寂聴さん
清少納言が乗り移ったように書き下ろし,現在ベストセラー中という「月の輪草子」も手に取ってみたいものである。