卯月の季節のことば
うだうだと「花はどのくらい散ったであろうか」などと思いつつ,うとうととしている間にも春の一刻は進む。
淡々しい光も香りもゆっくり確実に深くなり,人の心も 宵までも 春にからめとられてしまう。
孟浩然から蘇軾の
「春宵一刻値千金」
江戸時代の文人 蜀山人の
「一刻を千金づつにしめあげて,六万両の春のあけぼの」
「絶景かな絶景かな 春の宵は値千両とは小せえ 小せえ。この五右衛門の目からは値万両,万々両」
煙管(きせる)片手の名科白(めいせりふ)。
春好き,桜好きのこれはもうなんともかんとも,ただ ただスゴイの一言。
さて私も桜を肴に花見酒。
おっといけない。私,下戸だった。残念!!