悲喜交々,十二ヶ月の間にはいろいろのことがありました。「交々」は「此(こ)も此(こ)も」「これもこれも」「かわるがわる」「次々」にの意だそうです。
ながきよの とをのねむりのみなめさめ なみのりふねの をとのよきかな。
一月二日の夜 宝船の絵を描いて,この回文(かいぶん)を書き入れ枕の下に入れて眠ると,七福神が宝船に乗ってやってくるという縁起物です。
永い夜が永遠に続いてしまうのかと思うが宝船がやってくる気持ちのよい波の音でみんな目覚めるよという意とある。
一日一日があっという間に過ぎてゆく,それをどのように過ごしていくか,それには目覚めることが大切であると言っているという説もあります。
酉の年がよいことたくさんのお年となりますようにと念じ,良いことばかりでもなし悪いことばかりでもなし,なんとか師走を迎えることができた申の年にお礼を申し上げましょうか。